こんにちは、けんいちです。
有名なプログラミングとして、C言語やPythonなどが挙げられ、その中の1つにJavaがあります。
TIOBEが発表した2022年1月のプログラミング言語ランキングでも、3位にランクインしています。
JavaはWeb、システム、アプリケーションといった幅広く開発に利用されているプログラミング言語です。
Javaさえマスターすれば、Androidアプリだって作れちゃう!
そんなJavaの学習法ですが、「本やネットで文法を学んで実際にモノ(プログラム)を動かす」が主流だと思います。
ただ、本当に知識が身に付いていたり不安になったり、本では物足りない方も少なからずいるハズです。
正直、ただ文を写しているだけと思うことがある…
たしかに。その時に理解できても、実際に「読めない」「書けない」はよくある話だね^^;
そこでオススメしたいのが、資格によるJavaの学習です。
今回の記事では、Javaの資格である「Oracle Certified Java Programmer」について以下の4点を説明します。
- Oracle Certified Java Programmerとは
- 区分とバージョン
- 受験方法
- 区分の選び方と勉強方法
資格試験にはお金も勉強時間もかかります。
自分の実力に見合わない資格を受けようとすると、かえってお金や時間を浪費する可能性があります。
自分の実力を考えながら、見ていきましょう^ ^
Oracle Certified Java Programmerとは
Oracle Certified Java Programmerとは、Oracle社が提供するJavaの資格で、合格する区分によって一定の能力があると認められる資格です。
まず前提として、JavaはOracle社が提供しているプログラミング言語です。
つまり、Javaの提供会社と資格の提供会社が同じというワケです。
提供元が一緒だなんて安心だね!
ちなみに、Oracle社以外のJava資格はあるの?
あるよ!それも確認してみよう^ ^
Oracle Certified Java Programmer以外の資格として、Javaプログラミング能力認定試験があります。
2つの資格の大きな違いは以下になります。
- 提供会社
⇨Oracle Certified Java Programmer:ベンダー(Oracle)
⇨Javaプログラミング能力認定試験:民間(サーティファイ情報処理能力認定委員会) - 区分(後ほど説明)ごとの難易度
⇨Oracle Certified Java Programmerの方が少し高い - 認定範囲
⇨Oracle Certified Java Programmer:国外、1部国内
⇨Javaプログラミング能力認定試験:国内のみ
違いを見せられても、どっちを勉強すればイイか分からないや…
知識を学ぶ観点なら、正直どっちでも大丈夫だよ^ ^
ただ、提供会社と認定範囲の観点から、どちらを受ければ良いか悩んだ際は、Oracle Certified Java Programmerを選ぶことをオススメします。
続いて、Oracle Certified Java Programmerの区分とバージョンについて見ていきましょう。
区分とバージョン
区分
Bronze、Silver、Goldの3種類に分けられ、資格の難易度やレベルを表します。
以下の図から予想が付く通り、Bronze ⇨ Silver ⇨ Gold の順でレベルが上がっていきます。
Bronze
初心者向けの資格で、以下を目的としています。
言語未経験者向けの入門資格で Java 言語を使用したオブジェクト指向プログラミングの基本的な知識を有すること を評価することを目的としています。
(引用:Java SE 11 認定資格 | オラクル認定資格制度 | Oracle Universityより)
未経験向けの言語入門ということで、知識や基礎の確認にはうってつけ区分です。
また、苦手とする人が多いオブジェクト指向についても学習することができます。
概要は以下の通りです。(2022年1月時点)
試験名 | Java SE Bronze |
試験番号 | 1Z0-818-JPN |
出題形式 | 選択問題 |
試験時間 | 65 分 |
受験料(税込) | ¥ 16,500 |
出題数 | 60 問 |
合格ライン | 60 % |
Silver
中級者向けの資格で、以下を目的としています。
Javaアプリケーション開発に必要とされる基本的なプログラミング知識を有し、上級者の指導のもとで開発作業を行うことができる開発初心者向け資格です。日常的なプログラミング・スキルだけでなく、さまざまなプロジェクトで発生する状況への対応能力も評価することを目的としています。
(引用:Java SE 11 認定資格 | オラクル認定資格制度 | Oracle Universityより)
開発初心者向けとありますが、基本的なプログラミング知識が前提なので比較的難しいです。
ちなみに、自分はSilverまで持っています。(Goldは来年予定)
概要は以下の通りです。(2022年1月時点)
試験名 | Java SE 11 Programmer I |
試験番号 | 1Z0-815-JPN |
出題形式 | 選択問題 |
試験時間 | 180 分 |
受験料(税込) | ¥ 32,340 |
出題数 | 80 問 |
合格ライン | 63 % |
Gold
上級者向けの資格で、以下を目的としています。
設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行える中上級者向け資格です。Javaアプリケーション開発に必要とされる汎用的なプログラミング知識を有し、設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行える能力評価することを目的としています。
(引用:Java SE 11 認定資格 | オラクル認定資格制度 | Oracle Universityより)
「設計者の意図を正しく理解する」といった、上位工程の知識も必要とする区分のため、開発などを経験していないと非常に難しいと思います。
逆にココまで来れば、自分もアプリ開発ができる技術や知識が身についていることになるね!
概要は以下の通りです。(2022年1月時点)
試験名 | Java SE 11 Programmer II |
試験番号 | 1Z0-816-JPN |
出題形式 | 選択問題 |
試験時間 | 180 分 |
受験料(税込) | ¥ 32,340 |
出題数 | 80 問 |
合格ライン | 63 % |
またGoldは、Silverに合格していないと受験できないため、注意が必要です。
バージョン
Java SE 6、Java SE 8、Java SE 11などがあり、資格の新しさを表します。
2022年1月時点では、Java SE 11が1番最新の資格になります。
Javaは定期的にバージョンアップをしており、それに合わせて資格もバージョンアップしています。
スマホアプリで定期的にアップデートが来ているのと同じ考えだね^ ^
注意点として、以下の2点があります。
- 資格とプログラムの最新バージョンが一致するとは限らない。
※資格はSE11、プログラムはSE17が最新。(2022年1月時点)
⇨ 特に気にする必要はありません。 - 資格のバージョンで互換性がない場合がある。
⇨ 最新バージョンで受験することをオススメします。
受験方法
受験の申し込みはネットから行いますが、手順がとても面倒です。
簡単な手順を記載しますが、間違えないためにも公式サイトの確認を推奨します。
- Oracle :: ピアソンVUE にアクセスし、「ログイン」を押下。
- 「–Select Language–」(右上)から言語設定を行い、Certview へログインする。
※ Oracle.comのアカウント作成する必要がある - 「>>」(左上)から言語設定を行い、「試験の表示」から目的の試験を検索する。
- 手順に従いオプション選択や同意を行い、決済まで行う。
4.のオプション選択として、受験会場は自分で選択することができます。
テストセンター
試験の運用をしているビアソンVUEが設けているテストセンターで試験を受けます。
どこが試験会場になっているかは、公式サイトから確認してください。
メリット/デメリット は以下の通りです。
- メリット:試験を行う環境が整っている。
- デメリット:試験会場によって、日や時間が制限されている。
ネット環境があまり良くないし、会場も近いからテストセンターで受けようかな…
自宅(オンライン)
自宅でオンラインを通して受験します。
メリット/デメリット は以下の通りです。
- メリット:日や時間に対して、制限されにくい。
- デメリット:テストできる環境を整えなければならない。(カメラなど)
これってカンニングし放題?
できそうに見えるけど、試験監督がつくのでダメです^ ^;
(そもそもやったらダメです…)
区分の選び方と勉強方法
概要は大体わかった!
だけど、どの区分を選んで、どんな勉強をすればイイの?
基本的には、プログラミング経験で区分を考えて、書籍で勉強すればOKだよ^ ^
区分の選び方
3つのフィルターがあり、以下のように判断するとイイと思います。
※GoldはSilverの資格を持っていないと受験できないため、除外しています。
- プログラミング未経験、触れた程度で文法などほとんど知らない。
⇨ Yes:Javaの基礎学習から
⇨ No:2.へ - 初心者で文法やJava自体に自信がない。
⇨ Yes:Bronze
⇨ No:Silver
体験談になりますが、自分は新人研修でJava研修を受けました。
それでもBronzeで知らない箇所があったので、経験者で悩んでいる方はBronzeから受けることをオススメします。
勉強方法
未経験向け
未経験者の方は、プログラミングを経験して経験者になることが最優先です。
理由は以下の通りで、選択問題であるため、発生する確率が非常に高いです。
- 問題の意図を理解することができない。
- 合格しても実践に生かすことが難しい。
学習方法として、書籍で学習 or ネットサービスで学習 の2パターンが基本と思っています。
書籍で学習する場合、以下の書籍をオススメします。(自分も学生時代に使っていました。)
特に未経験の場合は、書籍のみで理解できない可能性があるので、初めのうちはネットサービスを利用するのも十分にアリだと思います。
無料サービス(課金要素あり)
有料サービス
- Udemy(オススメ!)
Udemyは優良な講座がたくさんあります!
セール時は¥1,000~4,000 程で購入でき、自分も愛用しています!
経験者向け
経験者の方は、書籍で学習する方法がオススメで、特に黒本が1番オススメです。
- 実践形式になっており、似た問題が多く出てくる。
- 模擬試験が2回分(書籍とWebから)付いている。
各ランクの黒本は以下になります。
- Bronze
リンク - Silver
リンク - Gold
リンク
経験者ですが、上記の書籍を利用して、Bronzeは1週間、 Silverは2週間ほどで合格しました^ ^
合格体験の記事・動画も作成しているので、ぜひ参考にしてください!
まとめ
今回の記事は、Oracle Certified Java Programmerをテーマに、以下の4点を解説しました。
- Oracle Certified Java Programmerとは
- 区分とバージョン
- 受験方法
- 区分の選び方と勉強方法
基本情報や応用情報とは違って、プログラミングに特化した資格です。
ただ、資格が取れたからと言って、プログラミングができるようになるとは限りません。
プログラミングは知識と経験が積み重なって、より良いロジックを組めたり、効率よく作業ができるようになります。
資格を取れば、スムーズに書けるようになると思ってた…
あくまで知識の定着や、転職や昇格の実績作りを目的とした方がイイかも^ ^
しかし、スキルアップしたいけど具体的な道標がないと進みにくいのも事実。
そのような時に資格は素晴らしい道標だと思っています。
自分の実力や目的をしっかり考え、資格を選んだり、勉強を行いましょう!
ぜひ資格勉強で、自分のスキルを磨いていきましょう!
以上、けんいちでした!
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